現時点で感染拡大は収束しておらず、さらにここ数週間の用心が大切であるとの判断から、ミサは引き続き中止といたします。
病院や施設にいらっしゃる方々の健康状態も心配ですが、お互いに祈りで支え合いながら、この状況を乗り切っていきましょう。
聖堂と事務所は通常どおり開いています。どうぞいつでもお立ち寄りください。不自由な状況の中だからこそ気づく、祈りの大切さや声を掛け合うことの大切さを、私たちの信仰生活に活かしていきましょう。
5月からは通常の活動を再開出来ることを願っています。不明の点などはお気軽に細井神父までお問い合わせください。
2020年4月4日
細井保路神父
■4月5日の枝の主日に祝福した枝は、聖堂入り口に置いてあります。ご自由にお持ち帰りください。
今年の4月のカトリック典礼歴は、聖週間から始まります。聖週間は、四旬節の最後の一週間です。イエスが木曜日に弟子たちと最後の晩さんで食事を共にし、翌日に十字架に付けられて死に、3日目にご復活したことを黙想していきます。この「主の過越(すぎこし)」を通して、神さまの計らいを共に喜び祝うのが、「復活祭(イースター)」です。
復活したといっても、死んだ肉体が元に戻って、さらに生き長らえたということではありません。この世で生きていくための肉体は、十字架上で滅びました。イエスはこの古い身体を脱ぎ捨てて神さまの元に戻り、時間や場所も越えてわたしたち一人ひとりと共に歩み、父である神さまと共にいつくしみや恵みを与えられる存在であることを示されました。
イエスが十字架上で死んで葬られたとき、それまでイエスと共に時間を過ごしてきた弟子たちは、この過越を理解することはできませんでした。ただただ目の前で起こったイエスの十字架上の死を嘆き悲しみ、イエスの弟子として見つかったら十字架にかけられてしまうという恐怖とともに、家に集まって固く鍵を閉ざして隠れていたのでした。
そんな悲しみと恐れの中にあった弟子たちのもとにイエスは現れ、繰り返し「あなたがたに平和があるように」と伝えます。この『平和』は、単に争いのないことではなく、神さまと親しく交わり、共に信頼関係が築けていることを表しています。イエスは、最後の晩さんの後、弟子たちに「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしは、これを世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」と伝えました(ヨハネによる福音書14・27)。そして、「事が起こったときに、あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。」(同14・29)と付け加えました。
事が起こったとき、すなわち十字架上の死と復活という過越が起こったときに、イエスは弟子たちが神さまと共に生きられるようにと願ったのでした。「あなたがたに平和があるように」というその願いは、神さまからの豊かないつくしみと恵みが広くもたらされますように、神さまを信頼して生きることができますように、そしてそれを広く伝えられる人となりますようにという祈りでもありました。
それでも、弟子のトマスは「手の釘跡を見、わき腹の傷に手を入れてみなければ、イエスであることを信じない」と言っていました。その後、復活なさったイエスに出会うことでイエスを信じるようになったトマスの事をヨハネによる福音書は記しています。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」(ヨハネによる福音書20・29)と、イエスはトマスに話していますが、これはわたしたち一人ひとりに語りかけている言葉です。イエスが生きた時代から2000年の時を経て、わたしたちもまた、イエスの手や足に残る釘跡や、刺し貫かれたわき腹の傷跡を見ることはできません。「見ないのに信じる人は幸い」と話すイエスに力付けられながら、神さまとの平和のうちに歩み続けていきましょう。
キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。
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