巻頭言 2019年3月

3月 1st, 2019   •   no comments   

 

 

カトリック藤が丘教会へようこそ

Welcome to Fujigaoka Catholic Church!

                                                 

            2019年3月      

よき便り

 

立ち返ろう歩み始めるとき

 

カトリックの典礼暦は、復活祭に向けて四旬節を迎えています。四旬節は、イエスが荒れ野で40日間を過ごした後、悪魔からの誘惑を退けられたことを思い起こし、復活の主日の前、6回の主日を除いた40日間を、神さまへと立ち返る期間としています。この期間は「改心」の期間と誤って表記されていることもありますが、自分の心を改めるのではなく(もちろんそれも必要ですが)、自分の行いや気持ちを神さまへと向け直し、神さまの望んでいるものへと回帰する『回心』の期間です。

 

だからこそ、この期間の福音書は、 神さまへと立ち返ることをテーマにした個所が読まれていきます。四旬節第4主日のミサでは、ルカによる福音書からイエスが話した放蕩息子のたとえが読まれます。父親から財産を分け与えられた兄弟の弟は、それを金に変えて、放蕩の限りを尽くして使い果たしてしまった時に、自分を反省して「もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください」と伝えようと、父親の元へと帰っていきます。

 

父親は、帰って来る息子を見つけ、着るものを着せ、履物を履かせ、祝宴を開いて肥えた子牛を屠ります。もちろんこんなことがあれば、父親の元で暮らしてきた兄にとっては面白くありません。「自分には友達と宴会をするのに、子山羊一匹すらくれなかった」と不平を漏らします。これに対し、父親が話したのは次のようなことでした。

 

「お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。いなくなっていたのに見つかったのだ。祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか。」(ルカによる福音書15・32)

 

父親が祝宴を開いてまで喜んだのは、弟が父親の元に帰ろうと決めたこと、もう息子でもないから雇い人にしてくれと自分を捨てて戻ってきたことでした。兄は、父親とともに生きてきました。父親にとっては、ともに生きている毎日が喜びであり、そこに弟が加わることに、より大きな喜びを見出したのでした。

 

この父親の思いは、わたしたち一人ひとりに対する、神さまの思いです。自分を見つめ、行いを悔いて、神さまのところに戻ってくる人たちが、ともに歩み生きてくれることに喜ぶのです。それも、 戻ってきたときに初めて喜ぶのではなく、戻ろうと歩み始めた時から、神さまの方から見つけ、駆け寄り、喜び招き入れるのです。

 

戻ろうと決めたときには、すでに赦されている。そんな神さまのいつくしみに感謝しながら、この回心の時を過ごしてまいりましょう。

 

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

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ミサのご案内 Mass Schedule

主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun     9:30

平日ミサの日時につきましては教会事務所までお問い合わせ下さい。

所在地 Address 東急田園都市線「藤が丘」駅下車、徒歩約7分 横浜市青葉区柿の木台1-2

<お問合せ> 教会事務所 (045)973-4100 FAX(045)979-0506

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巻頭言 2019年2月

2月 1st, 2019   •   no comments   

 

 

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            2019年2月      

よき便り

 

神さまの呼びかけに応えて歩む

 

今年の福音書朗読は、ルカによる福音書が読まれています。2月10日の年間第5主日のミサにおける福音書朗読では、イエスが最初の弟子を呼ばれた時の出来事が描かれています。イエスは湖畔で漁師の舟を借り、舟から集まって来た人びとに教え始められます。話し終えた時に、イエスは舟の持ち主であるシモンに次のように声をかけられたのでした。

 

「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」(ルカによる福音書5・4)

 

イエスが人びとに教えられる時、いつもたとえを用いて話していました。それは、この漁師との出会いの時もそうでした。確かにイエスは漁をしなさいと声をかけましたが、これは単に魚をとりなさいと声をかけたのではなかったのでした。しかし、そこにいた漁師たちはたとえであるとは理解できず、「先生、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。」と普通に答えています。おそらく、わたしたちも「漁をしなさい」と突然声をかけられたら、同じように「とれなかったです。これから行っても無理でしょう」と答えてしまうでしょう。

 

しかし、漁師たちは「夜通しとれなかったので、行っても無駄」とは言いませんでした。ひょっとしたら、舟の上から神さまの言葉を群衆に伝えるイエスに、何かを感じていたのかもしれません。「お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と、沖に漕ぎ出して漁を始めたのでした。

 

すると、網が破れるほどに魚がかかり、仲間の舟を応援に頼んで引き上げたものの、それでも舟が沈みそうなくらいにいっぱいになりました。これを見た漁師のひとりシモンは「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」とひれ伏し、ゼベダイの子ヤコブとヨハネも同様であったとルカによる福音書は伝えています。自分たちが、立法学者や指導者たちのように、ユダヤ社会の規律や律法にのっとった生活ができない、罪深い立場であることを自覚していました。

 

しかし、そんな漁師たちにイエスは「今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」(ルカによる福音書5・10)と話します。これを聞いた彼らは、イエスに従う最初の弟子となっていきます。イエスが漁師たちに「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と話したのは、当時のユダヤ社会に漕ぎ出して、神さまの福音を理解する人たちを増やしなさいということでした。

 

当時のユダヤ社会にあって、規律や律法に従うことができない日常にある漁師たち。そんな生活でありながらも神さまの言葉を聞こうとしている人たちを、イエスはまず最初に共に歩む人として召し出したのでした。どんな人であっても、共に歩もうと呼びかけてくださる神さまとともに、私たちもまた勇気を持って歩みだしていきたいと思います。

 

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

 

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巻頭言 2019年1月

1月 7th, 2019   •   no comments   

 

 

 

カトリック藤が丘教会へようこそ

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            2019年1月      

よき便り

神さまからの恵みのうちに歩む

新年おめでとうございます。

イエス・キリストがこの世にお生まれになったことを祝う期間を、カトリックの典礼暦では「降誕節」といいます。この降誕節の締めくくりに、イエスがこの世に生まれたことが占星術の学者たちに示され、ベツレヘムで確認したことを祝う1月6日の「主の公現」があり、その次の日曜日に、イエスが洗礼者ヨハネから水で洗礼を授けられた「主の洗礼」を祝って終わります。

 

クリスマスの翌週には元日を迎え、お正月に入ってしまう日本では、クリスマスが終わると慌ただしく門松を立ててしまうのですが、本来のクリスマスのお祝いは降誕節の期間を通して祝われます。海外の教会の映像で、新年に入ってもクリスマスツリーが飾られているのは、決して飾り付けを外し忘れているわけではないのです。

 

さて、元日に行われるミサの第1朗読では、毎年、旧約聖書の民数記から同じ個所が読まれます。シナイを出て荒れ野に入る前のイスラエルを描く部分で、神さまがモーセを通じて、アロンとその子らに伝えるようにと語られたシーンです。アロンとその子らがイスラエルの人々を祝福して言うその言葉は「アロンの祝福」「祭司の祝福」として伝えられています。

 

主があなたを祝福し、あなたを守られるように。

主が御顔を向けてあなたを照らし、あなたに恵みを与えられるように。

主が御顔をあなたに向けて、あなたに平安を賜るように。

(民数記6・24〜26)

 

神さまと人々との平和、そして、そこに集う人々による共同体としての平和を願うことは、旧約の時代も、イエスの死と復活を通した新約の時代も、変わらないのだと思います。ヨハネによる福音書の20章に、イエスが復活して弟子たちの元に現れたときの出来事が描かれています。そこには、イエスが「あなたがたに平和があるように」と声をかけ、たびたび現れたことが伝えられています(19節、20節、26節)。

 

わたしたちのうちにある平和を通して、神さまの平和が実現していく。それを象徴するように、ミサの中で主の食卓を前にして司祭は「主の平和がいつも皆さんとともに」と会衆を祝福し、わたしたちも「また司祭とともに」と応え、神さまの平和がもたらされるように祈ります。

 

神さまがわたしたち一人ひとりを照らし、神さまの恵みが豊かに注がれますように。新年の初めに、今年もまた、神さまとともに歩み続けていくことができますよう願っていきたいと思います。

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