よき便り 2015年11月

10月 30th, 2015   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

Welcome to Fujigaoka Catholic Church!

 

2015年11月 カトリック藤が丘教会

 

   先日、梶田隆章氏のノーベル物理学賞受賞が決まりました。氏らの研究は、素粒子物理学の標準的な理論と矛盾する素粒子ニュートリノの性質を初めて明らかにした、と評価されています。村山斉氏によると「19世紀の終わり頃まで、宇宙はすべて『原子』で説明できると考えられていました。原子には原子核と電子があり、原子核は陽子と中性子で成り立っており、陽子と中性子はクオークという素粒子で出来ている・・・原子の発見からおよそ100年をかけて、物理学は宇宙の成り立ちをそこまで突き止めました」(『宇宙は何でできているのか』幻冬社新書)。

 ところで、原子が発見されるまでは、宇宙の物質はすべて分子からなると考えられていたのですが、このような考え方が支配的になるのは、17世紀ヨーロッパの「科学革命」以後のことなのです。それでは、それ以前の人々はどう考えていたかというと、例えばヨーロッパ中世後期の「有機体的科学」では、物質はすべて、水、空気、土、火という4つの元素から成ると考えられていました。また、地球は平らで、天体は地球の周りを回り、月から上の世界はそれより下の物質界とは別の法則で動くと考えられていました。21世紀に生きる我々から見ると、呆れるような話です。

 聖書は、それよりさらにずっと昔の人々が、同時代人を対象にして書いた信仰告白の書です。ですから私たちは、聖書を一字一句文字通りに捉える必要はありません。逆に、聖書の記述の中に科学的に説明できないことや、常識に合わない部分があるからといって、聖書自体をおとぎ話のように見做すのも間違いです。大事なことは、聖書が「全体として」何を語ろうとしているのか、聖書に含まれたそのメッセージを読み取ることです。

  例えば、イエスの生涯を描いた4つの福音書の中には、イエスが「不思議な業」を行なったという記述がたくさん出てきます。福音書はどれも、イエスの愛弟子たちのイエスについての証言が口伝えで継承されて、イエスの死の数十年後に文章化されたものです。イエスの「奇跡物語」の背後には、その基になる事実があるはずですが、それが伝承されていく中で、時には大げさにされ、変形されたとしても不思議ではありません。例えば、イエスが身体の不自由な人や難病の人を治したとか、死んだ人を生き返らせた、という物語は、イエスが治癒可能な病を治し、仮死状態の人を蘇生させた、ということなのでしょう。だから「不思議な業」の真偽を詮索することには意味がありません。むしろ重要なのは、イエスがそのような「不思議な業」を行なった目的に目を向けることです。

 体の不自由な人や病人は長いあいだ、そのために苦しんできました。死んだ子どもの親は悲嘆に暮れていました。イエスはそのような人々の苦しみや悲しみを取り去るために「不思議な業」を行なったのであって、自分の力をひけらかすために行なったのではありません。事実、救われた人々に対してイエスは、自分のことを言いふらさないように注意を与え、救い主である神を信じ愛すべきことを教えます。イエスが「不思議な業」を通して伝えたかったのは、「神の愛の支配」がイエスによってこの世にもたらされたことなのです。

 キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、期待しております。興味を持たれた方は、ぜひ、日曜日のミサを覗きにいらして下さい。お待ちしています。

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主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun 9:30

平日ミサの日時につきましては教会事務所までお問い合わせ下さい。

所在地 Address 東急田園都市線「藤が丘」駅下車、徒歩約7分 横浜市青葉区柿の木台1-2

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よき便り 2015年10月

9月 29th, 2015   •   no comments   

 

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2015年10月 カトリック藤が丘教会

よき便り(2015年10月)

今年は日本のカトリック教会において「信徒発見150周年」にあたります。「信徒発見」とは明治時代の初めに長崎で「隠れキリシタン」が宣教師の前に姿を現したことを言います。彼らは200年以上に亘る潜伏のあいだ正統信仰を保ってきたのでした。良く知られているように、日本のいわゆる戦国時代にキリスト教は大変な勢いで広がりました。関ヶ原の戦いの1600年頃にキリシタンは約70万人いたと言われます。これは現在の日本人のカトリック信者数を上回っています。歴史人口学者の速水融によるとこの頃の日本の総人口は約1,200万人だったので、総人口に対するカトリック信者の割合は6%位でした。フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸してからわずか50年。キリスト教は、どうしてこれほどまでに急速に日本に浸透したのでしょうか。その理由は、3つあると思います。

 

第1に、日本布教の先頭に立ったイエズス会が非常に効果的な宣教戦略をとったことが挙げられるでしょう。宣教師たちは各地の戦国大名たちに面会してキリスト教の教えを説くだけではなく、最新の科学の成果や世界情勢について語り、貿易の利益を説いて、領内での布教の許可を得ました。宣教師たちは布教のために熱心に日本語を習得しただけではなく、グーテンベルクによって発明されたばかりの活版印刷機を日本に持ち込んで、ローマ字やひらがなの多種類の教理書や祈祷書を大量に印刷しました。当時の日本人の識字率は他の国々に比べて非常に高かったのです。また、セミナリヨ(神学校)などの教育機関を設立しました。(以上については、例えば、尾原悟『ザビエル』清水書院をご覧ください)

 

第2に、宣教師たちの献身的努力です。彼らは遠く危険な船旅をもろともせずにヨーロッパから渡来し、福音伝道のために身を捧げました。彼らの篤い信仰と広く深い学識、その清廉な生き方は、上層下層を問わず日本の人々の心を捉えたのでした。

 

しかし、日本社会へのキリスト教の急速な浸透の第3の、最大の理由は、イエス・キリストのメッセージそのものにあると思われます。イエスはいつも社会的弱者に寄り添い、慰めを与えてきました。例えば「ルカによる福音書」6章20~21はイエスの次のような言葉を記しています。「貧しい人々は幸いである、神の国はあなたがたのものである。今飢えている人びとは幸いである、あなたがたは満たされる。今泣いている人びとは幸いである。あなたがたは笑うようになる」。戦乱のうち続く当時の不安定な日本の社会で、農民や女性など、悩み苦しみに耐えていた多くの人々がキリストの福音に救いを見出したのは、ごく自然なことだったのではないでしょうか。

 

そして今も、キリストの教会は、悩み苦しみを抱える人々を待っているのです。キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらして下さい。

 

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よき便り 2015年9月 

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   カトリック藤が丘教会へようこそ

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2015年9月 カトリック藤が丘教会

よき便り(2015年9月)

 『日本経済新聞』8月4日の「私の履歴書」の中で脚本家の倉本聡は自分の父が戦時中に特高に連行された話を書いています。彼の父はキリスト信者であり、教会の週報に「戦争は罪悪だ」と書いたために逮捕されたのです。戦争は国家レベルでの暴力の行使であり、いろいろな国の国民が兵士としてお互いに殺しあうことを意味します。それだけではありません。戦争は数多くの非戦闘員を巻き込み、彼らを飢餓と病気と絶望に陥れ、命を奪います。キリスト信者ならずとも、だれが考えても「戦争は罪悪」なのです。

 

 しかし1930年代はじめから日本では「聖戦」という言葉が広く使われるようになります。日中戦争が泥沼化してきた1940年3月には100名以上の衆議院議員によって「聖戦貫徹議員連盟」が結成されました。その「聖戦」とは一体何だったのでしょうか。それは結果的に日本と近隣のアジアの人びとにどれほど多くの苦しみ与えたことでしょうか。

 

 辞書を引いてみれば解ることですが、英語にはholy warという言葉はありません。戦争は「聖なるもの」ではないので、それは表現矛盾なのです。「聖戦」とはこの時期の「国家神道」を背景として創られた造語です。当時、天皇は「国民の神」だとされていました。神が行う戦争だから「聖戦」だというわけです。しかし戦後、天皇の戦争責任が問われることはありませんでした。また戦後の政治家たちも、この倒錯した「聖戦」論の根源を徹底的に追究しませんでした。先の戦争に対する反省のこの中途半端さの悪影響は、現在にまで及んでいます。

 

 現在、「戦争の放棄」をうたった憲法9条を骨抜きにするための「安保関連法案」が国会で審議されています。これに反対する国民の世論が湧き上がり、内閣支持率は下落しました。しかし、ある小説家はマスコミの反対報道を抑圧するべきだと発言し、ある国会議員は「安保関連法案に反対するのは『戦争に行きたくない』という自己中心的で利己的な姿勢だ」として反対派を批判しました。しかし、これらの人びとは「戦争は罪悪だ」というごく当たり前のことを忘れているようです。また、一部の政治家は、国際紛争を話し合いによって解決するという、自分たちの基本的な任務を忘れているようです。

 

 キリスト信者はイエス・キリストの教えに導かれて、戦争そのものを認めず、戦争に導く法案に反対します。神を愛し、自分を大事にするように隣人を愛し慈しみ、敵となる人にも人間として関わるよう努力します。自分の罪を反省し、他人の罪を赦そうとするからです。しかし、これらは言うに易く、行うに難いことです。神の前での自分のあり方と隣人愛のあり方が問われる重い課題であるため、神様の力強い支えがなければできないことなのです。

 

 キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらして下さい。

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