よき便り 2016年6月

5月 31st, 2016   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

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2016年6月カトリック藤が丘教会

 

よき便り(2016年6月)

宮型霊柩車、ウランバートルを走る

 民放テレビの最近のある報道番組で、高級な宮型霊柩車が中古自動車販売店で、一台わずか10万円で売り出されているという話題が取り上げられました。あの御神輿のようなものを載せた霊柩車は最近ほとんど使われなくなったので、お払い箱になってしまったのです。

 

 これに目を付けたのが、かつて日本の角界で技巧派力士として活躍し、現在はモンゴルで政治家として活躍している旭鷲山関です。かれはその情報を得て、モンゴルのお坊さんたちに宮型霊柩車を輸入することを勧めましたが、これが大成功しました。モンゴルの人たちはそのカッコよさを賞賛し、チベット仏教の坊さんたちは、これが人々の信仰心を高揚させるのに役立つと言って大喜び。かくて、モンゴルの首都ウランバートルでは多数の宮型霊柩車が走り回っているのだそうです。

 

 ところで、日本ではなぜ宮型霊柩車が使われなくなったのでしょうか。報道によれば、それは「宮型霊柩車が『死』を連想させる」といって火葬場周辺の住民の自治会が火葬場に廃止の陳情を行なう、という動きが全国的に広まったからなのです。住民パワーによって、宮型霊柩車は日本ではお払い箱にされたのです。

 

 しかし「死を連想させるから排斥する」というのは、如何なものでしょうか。人は皆、死ぬのです。この厳然たる事実から目を背けてはなりません。また、よほど幼い人でない限り、人の死に立ち会ったことのない人はいないはずです。亡くなった方が、両親、祖父母、友人、先輩、先生など、自分にとっと大切な人だった場合、私たちは必ず亡くなった方の生前の様子や言葉を思い起こし、その方々の死後の安らぎを願うことでしょう。亡くなった方が見知らぬ人であった場合でも、私たちは死者への敬意を忘れるべきではありません。私たちは「死」が自分たちにとって意味することを深く考え、私たちなりその意味を理解するべきです。そうして初めて、私たちの「生」が意味づけられ、私たちは生き生きと生きることができるのではないでしょうか。

 

 人間にとっての不条理である「死」を「生」との関連で意味づけ、人生の目的とより良い生き方、そして「死を超える希望」を教えるのが、宗教本来の意義です。そしてキリスト教は、神の子であるイエス・キリストの「死」と「復活」をとおして、キリストを信じる者たちに「死を超える永遠の命」が神から与えられるようになった、と教えます。キリスト信者は、こうして「救いの希望」を抱き、キリストが説いた「愛の教え」に導かれながら「聖なる生」を実践し、肉体的な「死」を乗り越えて行くことができるのです。

 

    キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方がたが、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味を抱かれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらして下さい。

 

過去の巻頭言・よき便り一覧はコチラから閲覧できます.

ミサのご案内 Mass Everyday

主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun 9:30

平日ミサの日時につきましては教会事務所までお問い合わせ下さい。

所在地 Address 東急田園都市線「藤が丘」駅下車、徒歩約7分 横浜市青葉区柿の木台1-2

<お問合せ> 教会事務所 (045)973-4100 FAX(045)979-0506

お問い合わせ・ご質問は、教会事務所までご連絡ください

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よき便り 2016年5月

4月 30th, 2016   •   no comments   

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2016年5月カトリック藤が丘教会

よき便り(2016年5月)

洗礼について
 カトリック教会では、毎年の「主の復活の主日」の前夜に洗礼式が行われます。今年も多くの志願者が洗礼を受け、教会共同体に迎え入れられました。まことに喜ばしいことです。しかし、なぜ復活祭の前夜に洗礼式が行われるのでしょうか。それは志願者の洗礼が、イエス・キリストの「死と復活」と、意味の上で深く結びついているからです。

 

 「マタイによる福音書」28章19・20節によれば、復活されたイエスは、天に昇っていく前に、弟子たちに次のように告げました。「あなたがたは行って、すべての民を私の弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」と。これは、イエスが弟子たちを宣教の活動に派遣した瞬間を描いており、「洗礼」が人を「イエスの弟子」にする「恩寵のしるし」であることが明らかにされています。

 

 新共同訳聖書は「洗礼」に「バプテスマ」というルビをふって、そのギリシャ語の原語を示しています。これは本来、「どっぷりと沈める」ことを意味します。実際、古代教会では入信者を全身どっぷりと水に沈めましたし、今でもバプテスト派は全身浸礼の入信式を行ないます。その場合には入信者は、物理的にも「死にそうな思い」をするのですが、洗礼によって入信者は、過去の自分において死に、新たに生まれ変えられるのです。

 

 使徒パウロは「ローマの信徒への手紙」6章4節で次のように言います。「私たちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです」と。イエスは「多くの人の身代金として自分の命を捧げるために」(「マルコによる福音書」10章45節)父なる神によってこの世に送り込まれて、十字架につけられて死に、3日後に父なる神によって復活されました。現代のカトリック教会は全身浸礼を行ないませんが、洗礼を復活祭の前夜に設定することによって、入信者がしっかりと受洗の意味を理解して、心の準備をするように導くのです。

 

 洗礼は「父と子と聖霊の名によって」授けられます。父なる神によって地上に派遣されて、人類の罪を贖い、神の限りない恵みのみ旨を伝えたイエスは、復活して天に昇られる前に、父のもとから「聖霊」つまり「神の息吹」を送ると約束されました。キリストの昇天後、使徒たちはキリストには会えなくなりましたが、「聖霊」の導きのもとで宣教活動を行なったのです。父なる神と、子たるイエスと、聖霊は、そのような意味で一体的に捉えられます。そして、受洗者たちは、洗礼式を通して、キリスト信者の共同体への加入し、また「聖霊」に導かれて、キリストの福音宣教の活動を担うことになるのです。

 

 キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方がたが、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらして下さい。

 

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よき便り 4月

3月 30th, 2016   •   no comments   

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2016年4月カトリック藤が丘教会

 

よき便り(2016年4月)

ハッピー・イースター(復活祭)

 毎年の12月25日は「イエスの誕生」を祝う祝祭日ですが、キリスト信者にとって、それ以上に重要な祝祭日が「復活の主日」です。今年は3月27日に、世界中のキリスト信者が「イエスの復活」を祝いました。使徒パウロが言ったように「キリストが復活しなかったのなら、私たちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です」(コリント人への第1の手紙15:14)。何故ならイエスは、復活しなかったならば、単なるユダヤ教の預言者たちの一人にすぎなかった、とみなされても仕方がないからです。実際、『旧約聖書』によると、ユダヤ教の歴史の中では、人びとが堕落に落ち込んでいくたびに預言者が現れて、神に立ち返るべきことを訴え、当時の支配者たちによって迫害されたのです。しかし、イエス・キリストは預言者たちとは違って、父なる神によって復活させられました。

 

 イエスはユダヤ教の「過ぎ越し祭」の翌日の金曜日に十字架に付けられて死にましたが、3日後の日曜日に、父なる神によって復活させられました。現代に生きる私たちは、イエスを見ることも、その復活を証言することも出来ません。(それが可能となるのは、この世の終りにおいてであると言われます)。しかし、4つの福音書によれば、イエスは確かに彼に従った女たちや弟子たちの前に現れて、会話し、一緒に食事をした、といわれます。私たちには、直ちには信じがたいことです。しかし、イエスが捕えられた時に逃げ隠れした弱いイエスの弟子たちが、復活イエスに出会ったのちに、命を懸けて宣教活動に邁進する強い人々に変えられた事実をみれば、イエスの復活を信じることが出来るでしょう。

 

 「復活」とは「肉体的な蘇生」の意味ではありません。主イエスは、私たちの日常的な世界を超えた形で、いわば霊的に、弟子たちの前に現れたのでしょう。これは、科学的検証を超えたことがらですが、決して科学に反することではありません。信仰の領域のことがらは自然科学とは別の次元の問題なのです。例えば、宇宙科学者たちは「宇宙が何で出来ているか」を探求していますが、「宇宙は何故生まれたのか」とは問いません。宇宙には始まりがあって、それは「ビッグ・バン」と呼ばれていますが、その「ビッグ・バン」がなぜ起こったのかは、そもそも科学的考察の及ばない問題だからです。だから、宇宙科学者の中には無神論者もいれば、有神論者もいるのです。そして私たちキリスト信者は、万物の根源が神によって創られ、この世が神の測り難い摂理によって動いている、と信じるのです。しかしイエスは、神が私たちを超越した存在ではない、と説きました。私たちは、キリストを通して神の御旨を知ることができるのです。

 

 繰り返しますが、「キリストの復活」は、あり得ないことではないのです。そして、私たちキリスト信者は、「キリストの復活」に賭けるのです。私たちは、イエス・キリストを通して開かれる「愛と赦しと救いへの道」を、同じ信仰を持つ仲間と共に、この世のいろいろな苦労を背負いながら、強く歩んで行こうとしています。

 

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