よき便り 2016年1月

12月 29th, 2015   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

Welcome to Fujigaoka Catholic Church!

2016年1月 カトリック藤が丘教会

 

よき便り(2016年1月)

 

「ユダヤ教とキリスト教」

あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

  先月の「よき便り」で、イエス・キリストがユダヤ教の文化の中で生まれた、と書きました。それではユダヤ教とキリスト教の関係はどのようなものなのでしょうか。カトリック教会の待降節第一主日(今年は11月29日でした)のミサの中で歌われた答唱詩篇137番は、その関係を端的に表しています。答唱詩篇は、ミサで聖書の第一朗読と第二朗読の間に歌われるものです。詩篇とは旧約聖書の中の宗教詩集です。ミサではその一部を聖歌隊が歌い、会衆一同は詩篇の言葉を聞いて味わいながら、これに応答して答唱(下の太字の部分)を歌います。

 

全ての人の救いを願い、私はあなたを待ち望む

神よ、あなたの道を示し、その小道を教えてください

あなたの真理のうちに、私をさとしてください

 

全ての人の救いを願い、私はあなたを待ち望む

神は憐れみ深く正義に満ち、罪びとに道を示される

神は貧しい人を正義に導き、へりくだる人にその道を教えられる

 

全ての人の救いを願い、私はあなたを待ち望む

契約とさとしを守る人に、神への小道はいつくしみとまことにあふれる

神を畏れる人に神は心を開き、契約を示し、さとされる

 

 詩篇の部分はユダヤ教の教えの精髄を示していますが、キリスト教はそれを受け継ぎました。しかし、ユダヤ教は民族宗教ですから、一人ひとりの信者と民族の救いを願うものの、全ての人の救いを願いはしなかったのです。これに対してイエス・キリストは新約聖書の福音書に記されているように、神のいつくしみが全ての人に及ぶことを告げました。答唱にあるあなたとは、神の子であるイエス・キリストのことです。真の救い主イエス・キリストによって、唯一の神の恵みと慈しみは、全人類に開かれた、と信じるのがキリスト教なのです。

 

 ところで、12月6日の黙想講話において大分教区の平田直神父はマハトマ・ガンジーの次のような言葉を紹介されました。「私はイエス・キリストが大好きだ。しかしキリスト信者は好きではない。それは、キリスト信者がキリストのようではないからだ」と。これは本当に厳しい言葉です。私たちキリスト信者は自分たちの幸せばかりを考えて、私たち自身が「キリストにならって」神さまの愛と慈しみを全ての人に分かち合うことを、忘れがちなのではないでしょうか。新しい年の初めにあたって、私たちはそのような自省から歩み出そうと思います。

 

キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味をもたれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらしてください。

 

過去の巻頭言・よき便り一覧はコチラから閲覧できます.

ミサのご案内 Mass Everyday

主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun 9:30

平日ミサの日時につきましては教会事務所までお問い合わせ下さい。

所在地 Address 東急田園都市線「藤が丘」駅下車、徒歩約7分 横浜市青葉区柿の木台1-2

<お問合せ> 教会事務所 (045)973-4100 FAX(045)979-0506

お問い合わせ・ご質問は、教会事務所までご連絡ください

火曜日~金曜日   午前10時~午後4時

土曜日       午前10時~午後17時30分

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※都合により、事務所スタッフが不在の場合もございます。あらかじめご了承

よき便り 2015年12月

12月 1st, 2015   •   no comments   

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2015年12月 カトリック藤が丘教会

 12月25日はクリスマスです。ほとんどの日本人は今やクリスマスを正月と同じように祝いますが、その本当の意味を分かっている 人は少ないようです。クリスマスとは「キリストのミサ」の意味であって、日本のキリスト教会ではこれを「降誕祭」と呼びます。人々が待ち望んでいた真の救い主(キリスト)が、ついに私たちの間に生まれたことを祝う感謝の祭儀が「クリスマス」なのです。もっとも、イエス・キリストの本当の誕生日は不明です。ローマ帝国末期にキリスト教を伝道したころの原始ゲルマン人が12月25日に冬祭りを華々しく祝う習慣をもっていたので、キリスト教会がそれに合わせて降誕祭をこの日に祝うことにした、という説が一般的です。

 新約聖書のなかの「マタイによる福音書」と「ルカによる福音書」の初めのほうには、イエスの誕生について色々なことが書かれています。神の子イエスは、「聖霊」によって乙女マリアに宿り、マリアとヨゼフの子として生まれた、と記されています。「聖霊」は創造を引き起こす「神の息吹」のことですから、イエスの誕生が全く神の意志によるものであることが語られているのです。父母の旅の途中にイエスはベツレヘムで、仮の宿としたある家の家畜小屋で生まれました。イエスは貴人の宮廷のようなところではなく、民衆のあいだに誕生されたのです。しかし「救い主」の誕生を知った東方の学者たちが、はるばるベツレヘムを訪れて、幼子イエスを拝み、高価な贈り物を捧げたのでした。

 

 神に選ばれた民であるユダヤ人の間に生まれたイエスは、当時のユダヤ教の指導者たちが律法主義、形式主義と民族主義に陥って、父である神の本当の「こころ」から離反したことを厳しく批判し、「新しい契約」による福音を人々に告げることになります。イエスのすべての言動は、ユダヤという一民族ではなく、人類の全てに送られた「愛と赦し」の福音であったのです。イエスの宣教活動の極みは、十字架刑を甘受して、死んで3日後に父なる神によって復活させられた、ということにあります。イエスが父と呼んだ神は、イエスの生涯を通して、わたしたちに本当の救いを教えました。この喜びの開始がクリスマスなのです。

 

 キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサに参列なさって下さい。

 

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よき便り 2015年11月

10月 30th, 2015   •   no comments   

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2015年11月 カトリック藤が丘教会

 

   先日、梶田隆章氏のノーベル物理学賞受賞が決まりました。氏らの研究は、素粒子物理学の標準的な理論と矛盾する素粒子ニュートリノの性質を初めて明らかにした、と評価されています。村山斉氏によると「19世紀の終わり頃まで、宇宙はすべて『原子』で説明できると考えられていました。原子には原子核と電子があり、原子核は陽子と中性子で成り立っており、陽子と中性子はクオークという素粒子で出来ている・・・原子の発見からおよそ100年をかけて、物理学は宇宙の成り立ちをそこまで突き止めました」(『宇宙は何でできているのか』幻冬社新書)。

 ところで、原子が発見されるまでは、宇宙の物質はすべて分子からなると考えられていたのですが、このような考え方が支配的になるのは、17世紀ヨーロッパの「科学革命」以後のことなのです。それでは、それ以前の人々はどう考えていたかというと、例えばヨーロッパ中世後期の「有機体的科学」では、物質はすべて、水、空気、土、火という4つの元素から成ると考えられていました。また、地球は平らで、天体は地球の周りを回り、月から上の世界はそれより下の物質界とは別の法則で動くと考えられていました。21世紀に生きる我々から見ると、呆れるような話です。

 聖書は、それよりさらにずっと昔の人々が、同時代人を対象にして書いた信仰告白の書です。ですから私たちは、聖書を一字一句文字通りに捉える必要はありません。逆に、聖書の記述の中に科学的に説明できないことや、常識に合わない部分があるからといって、聖書自体をおとぎ話のように見做すのも間違いです。大事なことは、聖書が「全体として」何を語ろうとしているのか、聖書に含まれたそのメッセージを読み取ることです。

  例えば、イエスの生涯を描いた4つの福音書の中には、イエスが「不思議な業」を行なったという記述がたくさん出てきます。福音書はどれも、イエスの愛弟子たちのイエスについての証言が口伝えで継承されて、イエスの死の数十年後に文章化されたものです。イエスの「奇跡物語」の背後には、その基になる事実があるはずですが、それが伝承されていく中で、時には大げさにされ、変形されたとしても不思議ではありません。例えば、イエスが身体の不自由な人や難病の人を治したとか、死んだ人を生き返らせた、という物語は、イエスが治癒可能な病を治し、仮死状態の人を蘇生させた、ということなのでしょう。だから「不思議な業」の真偽を詮索することには意味がありません。むしろ重要なのは、イエスがそのような「不思議な業」を行なった目的に目を向けることです。

 体の不自由な人や病人は長いあいだ、そのために苦しんできました。死んだ子どもの親は悲嘆に暮れていました。イエスはそのような人々の苦しみや悲しみを取り去るために「不思議な業」を行なったのであって、自分の力をひけらかすために行なったのではありません。事実、救われた人々に対してイエスは、自分のことを言いふらさないように注意を与え、救い主である神を信じ愛すべきことを教えます。イエスが「不思議な業」を通して伝えたかったのは、「神の愛の支配」がイエスによってこの世にもたらされたことなのです。

 キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、私たちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、期待しております。興味を持たれた方は、ぜひ、日曜日のミサを覗きにいらして下さい。お待ちしています。

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主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun 9:30

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