よき便り 2016年9月

8月 30th, 2016   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

Welcome to Fujigaoka Catholic Church!       

                                                                                                    2016年9月カトリック藤が丘教会

 

よき便り(2016年9月)

「良きサマリア人」の喩えと現代

 『暮らしの手帳』を創刊した大橋鎭子の生涯を描いたNHKのドラマ「とと姉ちゃん」が好評を博しています。このドラマの中盤のポイントは、主人公の小橋常子が、「三顧の礼」をもって、編集者としての卓越した才能を持つ花山の協力を得ることに、ついに成功するところでした。

 

 花山は戦時中、戦時標語の採用に関わり、政府の戦意高揚政策に協力してきたのですが、敗戦によって自分の行動が誤りであったことに気付いて、ペンを執ることを自粛していました。しかし、人びとが戦後の極端に苦しい生活の中で格闘している姿を見て、「毎日の暮らし」が何よりも大切だという認識に達します。そして、苦しんでいる女性の暮らしを改善するための雑誌を発行したいという常子の夢をかなえる手助けをするのです。長い戦争の窮乏生活を耐えてきた人々にとって、平和な時代の「毎日の暮らし」が衣食住の不自由のないものになることは、とても大事なことだったのです。

 

 戦後71年の現在、先進諸国の多くの人びとは豊かな生活を享受しています。しかし、世界の各地には、いまだに飢えに苦しみ、住居さえ奪われた人びとが非常に多くいるのです。また先進国の中でも貧富の格差が広がりつつあります。戦争に巻き込まれ、弾圧や抑圧を受け、さらには差別され、幸せな生活を送る希望を失った人々の中には、テロリズムに走る人も出てきます。

 

 貧しい国々を豊かにすることや、国内の経済格差を少なくすることは、何よりも国際政治や国内の経済政策の問題でしょう。また、国際的、国内的なセーフティー・ネットを構築するためには、国連や各国の政府やさまざまなボランティア団体がお金や知恵や労力を出し合っています。しかし今最も必要なのは、わたしたち一人ひとりの意識の変革です。ここで思い出されるのはイエスが語った「良きサマリア人」の喩え話(ルカによる福音書、10:25~37)です。

 

 あるユダヤ人が、道中で追いはぎに遭い、瀕死の状態で放置されていました。そこに通りかかったサマリア人は、ユダヤ人が敵対する民族であるにもかかわらず、この怪我人の手当てをして宿屋に連れて行って介抱し、宿屋の主人にその療養中の宿泊費まで差し出したのです。イエスは聴衆に対して、このように、苦難の中にある人々への愛の奉仕を行なうべきことを説いたのです。まことに難しいことですが、わたしたちも、そのような「隣人愛」の気持ちを忘れず、何時でも必要な時にその実践が行えるようにしたいものです。

 

 キリストの教会は社会に対して開かれた共同体です。より多くの人びとが、わたしたちのカトリック藤が丘教会の扉を叩かれることをお持ちします。興味をお持ちの方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらしてください。お待ちしています。

 

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ミサのご案内 Mass Everyday

主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun 9:30

平日ミサの日時につきましては教会事務所までお問い合わせ下さい。

所在地 Address 東急田園都市線「藤が丘」駅下車、徒歩約7分 横浜市青葉区柿の木台1-2

<お問合せ> 教会事務所 (045)973-4100 FAX(045)979-0506

お問い合わせ・ご質問は、教会事務所までご連絡ください

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※都合により、事務所スタッフが不在の場合もございます。あらかじめご了承

よき便り 2016年8月

7月 30th, 2016   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ 

Welcome to Fujigaoka Catholic Church!       

                                                                                                    2016年8月カトリック藤が丘教会

 よき便り(2016年8月)

偽物の宗教と本物の宗教

 先月は「本物の救い」と「偽物の救い」と題して、ある宗教詐欺の事件を取り上げて紹介しました。それでは、「偽物の宗教」と「本物の宗教」の違いはどこになるのでしょうか。

 宗教は本来、人を精神的に救済することを目的とするものです。一切の悩みも苦しみもなく一生を幸せに過ごせる人は、一人もいません。人の人生は、楽しみと悲しみ、希望と落胆、希望と絶望といった変化によって彩られています。それは私たちがみずからの過去を振り返ってみれば、すぐにわかることです。幼いころは、たいていの人は両親の深い愛情に包まれて、ほとんど悩みも苦しみもなく過ごすでしょう。しかしやがて学業で、次には仕事で様々な苦しみに遭遇し、それらを乗り越えて人は成長してゆきます。また結婚して子育てに精を出しますが、これがまた大変な苦労です。さらに病気や事故や災害が私たちを不意に襲います。人は他の動物と同様に、成長して子孫を遺すべく運命づけられているからこそ、生きる喜びを感じることができると同時に、生存のためにもがき苦しむのです。そして人は時には、人生の意味が分からなくなり、どうしようもない悲しみや苦しみに苛まれることがあります。そして人は「救い」を求めて、絶対的な存在によって支えられることを願うようになるのです。

 このような「救い」を求める人びとの祈りにこたえて、人びとを導いていくのが宗教の役割です。古代のインドでゴータマ・シッダールタは、苦しむ人びとを導くために思索と修行を重ねて「悟り」を得てブッダ(覚者)になりました。ブッダの教えを書き記したものが仏典です。他方、ローマ帝国支配下のイスラエルではキリスト教が生まれました。イエスを師と仰いで彼に従った弟子たちは、彼こそが救い主(キリスト)であると信じ、その言動を伝承しました。これらを文章化したものが『新約聖書』です。キリスト教、仏教、イスラム教のような世界宗教や、ユダヤ教、ヒンズー教、神道のような民族宗教は、救いに対する人々の渇きを満たしてきたからこそ、多くの人びとに受け入れられてきたのでしょう。

 他方で新しい宗教は、誰か頭の良い人が、いくつかの既成宗教の良いところを取ってきて、それに独自の要素を加えて立ち上げたものです。それらが人びとの「救い」への渇望を癒すために生みだされたのならば、何の問題もありません。

  しかし、新しい宗教の中には、「救い」を隠れ蓑にして、宗教者たちが富と権力を得るために設立されたものもあるのです。そのような「宗教」には、先月取り上げた宗教詐欺と共通するいろいろな特徴があります。例えば、教祖が超能力(透視、霊言能力、空中遊泳)を持っていると公言する、信者本人を家族や社会から切り離そうとする、御利益を強調して多額の寄付・献金を要求する、教祖への絶対服従を要求する、政治結社・政党を作って政治権力を得ようとする・・そのような宗教団体は「偽物の宗教」団体です。現在の日本では宗教信仰の自由が保障されていますから、このことを利用して「偽物の宗教」がはびこり、そのことが宗教そのものに対する不信感を増大させています。困ったことです。しかし、人びとの心の渇きをいやして「本物の救い」をもたらすことは「本物の宗教」によってしかできないことなのです。

 イエスは次のように言われました。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる」(マタイによる福音書、11:28~29)と。キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方々が、わたしたちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることを、お待ちしています。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きいにいらしてください。

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よき便り 2016年7月

6月 28th, 2016   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

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                                                                                                    2016年7月カトリック藤が丘教会

よき便り(2016年7月)

本物の救いと偽物の救い

 昨年、民放の「しくじり先生」という番組で、歌手の辺見マリさんが宗教詐欺師に騙されて、総額5億円をだまし取られた事件の顛末を紹介して話題になりました。今月はこの話を取り上げて、「本物の救いと偽物の救い」について考えましょう。

 辺見さんは19才で歌手デビューして一躍人気者になりましたが、22才で人気歌手の西郷輝彦さんと結婚して芸能界を引退し、その後2児をもうけました。しかし31歳で離婚したので、芸能界に復帰します。その精神的に不安定な時期に、マネージャーから「神様と話ができる拝み屋」を紹介されました。拝み屋は、善良で無害な婦人を装って近づいてきます。そこから、2人の拝み屋とマネージャーを中心とする詐欺師たちのグループが、巧妙な手口で辺見さんを少しずつ洗脳していきます。まず、拝み屋が超能力を持っていると辺見さんに信じ込ませます。そして辺見さんの不安をあおりながら、神様への巨額の献金を要求し始めます。更には、詐欺師集団の「修行」の共同生活に巧みに辺見さんを誘い込みます。そして38才になった辺見さんは芸能界から引退させられて、社会と断絶することになります。

 その後、拝み屋が交代します。新たな拝み屋は辺見さんに、「お金を捨てて身を浄める」ことを勧め、その手段としてマカオのカジノでギャンブルをさせて、お金を巻き上げます。マカオに飛ぶこと25ないし26回。こうして辺見さんは13年間にわたって洗脳され続け、総額5億円をだまし取られてしまったのです。こうして財産をすべて失った辺見さんを、詐欺師たちは社会に復帰させて、更に稼がせようとします。これが、辺見さんの目覚めのきっかけになりました。それは、拝み屋に勧められて辺見さんが開設した「ダイエット教室」の生徒たちの入会金の総額、約2000万円を拝み屋が持ち逃げしたからでした。自分を信頼している生徒たちの金を拝み屋が奪ったために、辺見さんは心底怒り、洗脳から覚めたのです。

 この話から、私たちは何を学ぶべきでしょうか。辺見さんは自分の性格として、責任感が強いしっかり者、頑固で負けず嫌い、完璧主義という3つを挙げています。そして、そういう性格の人が洗脳されやすいのだ、と視聴者の注意を促しています。しかし、そのような性格は、決して悪いものではありません。本当の問題は、それとは別のところあるのではないでしょうか。

 彼女はとても不安定な精神状態にあった時に、無意識的に「救い」を求めて、絶対的な存在に頼ろうとしていたのでしょう。不安定な精神状態は誰でもが陥るものであり、「救い」を求めることも、人間の自然な心の傾きであって、決して悪いことではありません。辺見さんの間違いは、「偽物の救い」にとらわれたことにある、といえるでしょう。私たちキリスト信者の信仰によれば、人間が超能力を持つとか、神様と対話できるなどということはありえません。仏教徒だって、イスラム教徒だって、そんなバカな話は信じません。そのような怪しげな「偽物の救い」によって、心の不安を取り除こうとするのは、人間の「心の弱さ」の現れですが、本物の宗教による「本物の救い」を知らないからでもあります。辺見さんには「偽物の救い」ではなくて、「本物の救い」を究明してほしかった。わたしたちは心からそう思います。

 キリストの教会は、社会に対して開かれた共同体です。より多くの方がたが、わたしたちのカトリック藤が丘教会の門を叩かれることをお待ちしています。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサを覗きにいらして下さい。

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主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
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