よき便り 2017年10月

9月 30th, 2017   •   no comments   

 

カトリック藤が丘教会へようこそ

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2017年10月カトリック藤が丘教会 

よき便り

立ち返る人に主は恵みを与えられる

10月の福音朗読でイエスは、律法を重んじる祭司長を中心としたファリサイ派の人たちや、民の長老を中心としたサドカイ派の人たちに対して、「ふたりの息子」「ぶどう園と農夫」「婚宴」のたとえを語ります。

ふたりの息子のたとえでは、ぶどう園で働きなさいという父の呼びかけに、反抗しつつも思い直して出かけた兄。承知したと言いつつも出かけなかった弟の対比が明かされます。

律法にただ従っていくことが神さまに正しいことだとして、そうした生活をできない人たちを見下していた指導者たちに対する皮肉です。イエスは、自分を見つめ自分を変えようとしていくことが神さまのみ旨にかなった者であると説き、神さまからの呼びかけを聞き、それを受け入れ、実行していくことが必要と諭します。

ぶどう園と農夫のたとえでは、主人が作ったぶどう園で働いた農夫たちが、収穫の段階で主人が送った僕をつぎつぎに殺し、最後に送った主人の息子さえも殺して、相続財産を自分のものにしようとした様子が語られます。さらに、婚宴のたとえでは、王が婚宴に招いたにもかかわらず、それを無視し、あろうことか王の家来にも乱暴し、殺してしまいます。そこで、王は、町の大通りの人びとを善人も悪人も集めて婚宴を催します。

これもまた、自分が一時的に預かったものを自分だけのものにしようとする指導者たちに対する強烈な皮肉です。神さまからの呼びかけを無視しただけでなく、み言葉を伝えようとした預言者たちをも殺してしまったこの人たちを非難し、善人だけでなく悪人さえも神さまのみ言葉を聞く人は招かれ、恵みが与えられると諭していきます。

こうしたイエスのたとえを象徴するかのように、10月最初の主日における旧約聖書の朗読では、預言者エゼキエルからの主のみ言葉が伝えられます。

「わたしの道が正しくないのか。正しくないのは、お前たちの道ではないのか。」(エゼキエル18・25)

わたしたち一人ひとり、誰も完全な者はいません。わたしたちも自分を振り返ってみれば、非を認めながらも頑なに変えようとしなかったことはなかったでしょうか。神さまは常に一人ひとりに呼びかけ、聖霊の息吹によって、それに気付き立ち返るよう求め続けてくださっています。主の用意される婚宴に招いていただけるよう、自分を見つめながら、その呼びかけに応えてまいりましょう。

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

 

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主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
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よき便り 2017年9月

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よき便り

 

主のいつくしみに感謝して歩む

 

今年の9月後半の福音朗読では、主のいつくしみについて考えさせられる2つのたとえが語られます。ひとつは借金をしている家来のたとえ、もうひとつはぶどう園で働く労働者のたとえです。

 

借金をしている家来のたとえでは、多額の借金の返済を待ってくれと頼み込む家来を憐れんで帳消しにした主人と、その借金を帳消しにされた家来が仲間に借金返済を迫った挙句、牢に入れたという対比が語られます。そして、家来の行いを知った主人は、わたしと同じように憐れむべきではなかったかと諭し、帳消しにした借金を払い終えるまで牢役人に引き渡します。

 

わたしたちは一人ひとり、すべてを神さまからいただきながら生きています。それは大地からの恵みであったり、労働したことの実りであったり、あるいは大切な人との出会いであったりするかもしれません。そうした一つひとつの恵みを、神さまから無償でいただいているにもかかわらず、わたしたちはお互いに目を向けて助け合っているでしょうか。お互いに感謝のうちに過ごしているでしょうか。

 

さて、ぶどう園で働く労働者のたとえでは、朝早くから働く労働者にも、夕方近くなって雇われた労働者にも、ぶどう園の主から同じ賃金が支払われたと語られます。当時は時給制ではなく日給制であったようですが、いずれにしても私たちにとっては労働時間が異なるなら賃金も異なるように思えます。これは当時の人たちにとっても同じだったようで、朝から長時間働いてきた労働者は「主人に不平を言った」とあります。

 

しかし、始業時刻から終業時刻までが、その人の神さまと出会ってからの人生の長さを表すものであったらどうでしょうか。そして、労働の対価である賃金が、神さまからのいつくしみを表すものであったとしたらどうでしょうか。その人が神さまといつ出会ったか、その人の人生の長さはどうだったかということには関係なく、神さまは誰にも同じようにいつも同じいつくしみを注いでくださっているということではないでしょうか。

 

わたしたちに与えた数々の恵みに対する返済を迫ることなく、幼児であれ老人であれ、楽しい時にも苦しい時にも悲しい時にも、常に同じようにいつくしみを注いでくださる主に感謝しながら、歩み続けてまいりましょう。

 

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よき便り 2017年8月

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よき便り

迷いながらも主に従って歩む

 

今年の8月最終週、年間第21主日の福音朗読では、マタイによる福音書から、イエスがペトロに初代教会を任せるシーンが描かれています。

 

『あなたはペトロ。私はこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府(よみ)の力もこれに対抗できない。わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。 』

──マタイによる福音書16・18b〜19

 

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の前には鍵を持った人の像があります。その像の人物が、聖ペトロです。左手に天の国に入れる人のリストを持ち、右手に天の国の鍵を手にするその像は、権威ある近寄りがたい雰囲気をたたえています。この威厳あるペトロが初代教会を任されたわけですが、聖書を読むと、当時の律法学者のように律法に従った生活をしていたわけではありません。ペトロがイエスと出会った時、ガリラヤ湖のほとりでアンデレとともに漁をしていたとあります。それほど、ごく普通の生活をしていた普通の人だったようです。

 

そんなペトロが、日々の生活の中でイエスと出会いを深め、他の弟子達と共にイエスに従っていく中で、ある時「天の国の鍵」を上記の言葉とともに授けられたのでした。こうしたことを考えると、イエスに従って歩んだペトロは、さぞかし模範的な弟子だったのだろうと思いがちです。が、実際はわたしたちと同じように、イエスに惹かれて共に歩んだひとりの男でしかありませんでした。

 

ペトロは、エルサレムでイエスが捕らえられた時には逃げ出し、イエスの仲間だろと問われれば三度もイエスを知らないと否定しています。そんな弱いひとりの人間ペトロに、復活されたイエスは「わたしの小羊を飼いなさい」「わたしの羊の世話をしなさい」「わたしに従いなさい」と語り、人びとの司牧を任せたのです。普通の生活をし、弱さを抱えていたペトロが最初の司牧者に立てたれたということは、わたしたちにとって大きな喜びであり、良きしらせです。

 

わたしたち誰もが、それぞれの重荷を背負いながら、迷い、惑い、悩みながらも日々の生活を続けています。そのなかで、主イエスと出会い、主に惹かれ、主に従って歩みます。ペトロと同様に、わたしたちもつまずいたり、逃げ出したくなったりしても、主は静かに見守っていてくださいます。そしてひとりひとりに「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイによる福音書11・28)と呼びかけ、ひとしきり休んだら「安心して行きなさい」と諭されているのではないでしょうか。わたしたちひとりひとりもまた、イエスの弟子なのですから。

 

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