よき便り 2017年2月

1月 29th, 2017   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

Welcome to Fujigaoka Catholic Church!       

                                                                                                    2017年2月カトリック藤が丘教会

よき便り

カトリック教会の聖人 殉教者 聖バレンタイン

(注:日本語の聖人伝、かつてのカトリックカレンダーなどでは、「聖ヴァレンテイーノ」となっていますが、ここでは「聖バレンタイン」とします。)

 

2月14日は、バレンタイン・デー、女性が男性にチョコレートを贈る日 - 年々盛んになるそのような習慣が日本に根付いたのは、1970年代と言われています。

 

バレンタインは、カトリック教会の聖人で殉教者でもあります。

バレンタインは、ローマの有力な司祭で、ローマ帝国の皇帝クラウデイウスII世の迫害により、ローマ郊外2キロのフラミニア街道のある地点で「三段階の刑」、すなわち、まずむち打ち、次いで石打ち、そして最後に斬首の刑により2月14日に殉教した、と伝えられております。(フラミニア街道はローマ帝国時代には、ローマからアペニン山脈を通ってアドリア海のリミニをつなぐ重要な街道でした。)クラウデイウスII世の治世は短く、殉教の日は2月14日でした。バレンタインについては、当時の詳しい資料や文献がほとんど残っていないですが、聖者とみなされたバレンタインへの崇敬は、350年頃からローマで始まったとされ、その歴史は1700年近くにも及びます。

 

その後、聖バレンタインは「清らかの愛で結ばれている人たち、愛し合う人たちの守護聖人」と指定され、現在に至っています。なぜそうなったか、ということについては、諸説あります。一番有力なのは、迫害時に投獄されていたキリスト教徒のカップルを皇帝の命令に逆らってでも結婚させたこと、あるいは処刑を待つ身であった若い女性キリスト教徒に、婚約者に代わって「あなたのバレンタインから」とした花束を届けたこと、という伝説です。イングランドにおいては小鳥が、つがいで飛びたつのは、この日あたりからという言い伝えがあることから、「愛し合う人たちの」の守護聖人になった、とも言われています。このことは、イギリスの14世紀の詩人、チョウサーも作品の中で触れています。

 

そのため聖バレンタインの日を「愛し合う人たち」の祝日として祝う習慣は、中世のイギリス(それもイングランド)で始まったとされています。それがアメリカに広まり、20世紀に入ってから、ヨーロッパに戻って来て更に各地に広がりました。

 

日本では、チョコレートを女性が男性に贈るという習慣になっていますが、ほとんどの国では、男性が女性にプレゼントするというのが通例です。

イギリスでは、男性が思いを寄せる女性宛に、サインをしない、あるいは聖バレンタインの花束にまつわる伝説にちなんで「あなたのバレンタインから」と書かれたカードを送る慣わしが最近まであったそうです。しかし今世紀に入ってから、E-メールやブログなどの普及でこのような慣習は、薄れつつあります。

フランスやフランスの海外領土などでは、バレンタインのグリーテイング切手が発行されています。

 

一番スタンダードな祝い方は、男性が女性に赤いバラの花束を贈るというものです。赤いバラの赤は、神への愛に燃える血潮、殉教に奉げた血潮をあらわし、全世界で慕われる「愛し合う人たちの守護聖人」殉教者聖バレンタインの祝日にふさわしい贈り物と言えましょう。

 

このように現代において世界各地で、教会の典礼外でこれほど広く慕われる聖人も多くはありません。あまりの人気に厳格なイスラム国であるサウデイ・アラビアでは、「異教の浸食」に危機感を感じ、2009年にバレンタイン・デーを祝うことを禁じる政令を発布し、違反者は厳罰に処せられることになるほどです。

 

カトリック教会においては、1969年までは、毎年2月14日には、ミサの中で聖バレンタインに対する祈りが唱えられてきました。しかし、この年に聖人の見直しが行われ、史実上存在が確実とされない聖人については、ミサ中の祈願が廃止されることになりました。現在では、聖バレンタインの遺骸を保持すると主張する教会が七つあり、さらに聖バレンタインに献堂されている教会、聖バレンタインへの信心が特に強い地方、などを除いて、2月14日に聖バレンタインに祈りを捧げることはありません。しかし世間がバレンタイン・デーをチョコレートで賑やかに祝う中、カトリック信徒は、静かに殉教者と神への愛に思いを馳せ、より多くの人たちが、清らかな愛に結ばれようとするカップルのために、聖バレンタインのお取次ぎにより幸せとなるよう祈りたいものです。

 

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人びとが、わたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることを、お待ちしております。興味を持たれた方は、ぜひ日曜日のミサにいらして下さい。

 

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ミサのご案内 Mass Everyday

主日のミサ 土曜日 Sat 17:00
日曜日 Sun 9:30

平日ミサの日時につきましては教会事務所までお問い合わせ下さい。

所在地 Address 東急田園都市線「藤が丘」駅下車、徒歩約7分 横浜市青葉区柿の木台1-2

<お問合せ> 教会事務所 (045)973-4100 FAX(045)979-0506

お問い合わせ・ご質問は、教会事務所までご連絡ください

火曜日~金曜日   午前10時~午後4時

土曜日       午前10時~午後17時30分

日曜日       午前10時~午後1時

※都合により、事務所スタッフが不在の場合もございます。あらかじめご了承

よき便り 2017年1月

12月 29th, 2016   •   no comments   

カトリック藤が丘教会へようこそ

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よき便り

1月1日 神の母なる聖マリアの祝日について

 

カトリック教会は、1月1日を「神の母なる聖マリア」の祝日としてお祝いします。今回は、この祝日についての意義を考えたいと思います。

 

大天使ガブリエルがマリアのもとに現れた、お告げの場で天使は「生まれる御子は聖なるお方で神の子と呼ばれます」と告げました。それに対して、マリアは「私は主のはしためです。主のご意思のままになりますように」と謙遜の心をもって答えたのでした。こうしてマリアの胎内に宿ったイエスは人間が生まれると同じようにしてこの世に来られました。しかし人間であるイエスは、天使ガブリエルのお告げの通り「神の子」でもありました。

 

マリアは幼いイエスを慈愛をもって育み、その成長を見守りました。

イエスが公生活に入られた後も、しばしばそのそばにおられ、カナの婚宴ではぶどう酒が、なくなりかけて困っている主催者のためにイエスに取次をなさいました。またイエスの受難の時は、十字架にむかうイエスと苦しみを共にされました。十字架の上からイエスは、弟子のヨハネにマリアを「この人はあなたの母です」と、自分の母を弟子たちに委ねたのでした。こうしてマリアは教会の母となられたのです。

 

イエスの亡くなったあとも、マリアは使徒たちと共に過ごされ、聖霊降臨の日には使徒たちとご一緒だったと「使徒行録」は記しています。

 

このように、いつもイエスの最も身近におられ、また、その謙遜の心をもって神の母となられたマリアを、教会はイエスの誕生のときから敬い、大切にしてきたのです。

 

「神の子イエスの母マリア」ということから、キリスト信者たちは、マリアを「神の母」と呼ぶようになりました。この呼び名が公に認められたのは431年のエフエゾの公会議でしたが、その1500周年を記念して1931年、時の教皇ピオ十一世は、1011日を「神の母なる聖マリア」の祝日に制定したのでした。

 

さらに第二バチカン公会議を経て、1970年からこの祝日は1月1日に変更され、日本の教会でも「守るべき祝日」となっています。

 

聖母マリアに対するカトリック教会の崇敬の念は深いものでありますが、この崇敬 ― 敬いの気持ち ― は、神に対する礼拝や信仰とは異なるものです。「マリア様を拝んでいる」ということではないため、この点について誤解があれば正していかねばなりません。

 

「一年の計は元旦にあり」と言われます。日本のカトリック信者は、救い主キリストを世にもたらして下さった聖母マリアを元旦に「神の母」として祝うことが出来るようになりました。年頭にあたり聖母が「神の子」キリストに、新たに始まる一年を通して、人類に御恵が豊かにあるようお取次願うことは、何にも勝る意義深い祈りであります。

 

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よき便り 2016年12月

11月 25th, 2016   •   no comments   

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                                                                                                    2016年12月カトリック藤が丘教会

よき便り

聖歌から学ぶクリスマス(ご降誕)の意義

2年前の当教会における待降節黙想会の講話で講師をされたある神父様が「日本のクリスマスは好きでない。なぜなら、それは、となかいの引くそりであり、サンタクロースであり、プレゼントであり、どこにもイエス様が出てこないからです。」ということを話されました。このお話のように日本の(おそらく欧米の他の国々でも)クリスマスは、明るく楽しいお祭りの様相を呈していて、極めて世俗的、商業的になってしまったと感じられる方々は多いことと思います。このお祭りの中心にあるべきイエス様の姿が見えないのは、残念なことです。そこで、今回の「よき便り」では、クリスマス(ご降誕)の意義について考えてみたいと思います。

12月25日は、クリスマス(ご降誕)の祝日です。キリスト教会においては 宗派を問わずこの日救い主、イエス・キリストの誕生をお祝いします。(注:ロシア正教会、エチオピアのコプト教会など一部の教会では、降誕祭は1月7日となっているところもあります。)新たないのちの「誕生」は、どこの国においても、またどの家庭においてもめでたいことですので、この日は、先ずは、お祝いの日です。私たちキリスト信者においては、この日に誕生されたのが救い主であるので特に意義深く、重要なのです。

クリスマスの意義は、多くのクリスマス聖歌(讃美歌)から汲み取ることが出来ます。そこには、福音書に記述されたイエスの誕生の情景 - 降誕の夜の静けさ、星の輝き、天使のお告げ、羊飼いたちの喜び、 まぶねに眠る幼子イエスを見守るマリアの暖かい眼差し - が美しく描かれています。 このように数あるクリスマス聖歌の中でも、フランスのクリスマス聖歌、Cantique de Noel 「ミヌイ・クレテイエン」の歌詞は、他の歌詞と違って、救い主の誕生の意義、人々の喜びと感謝が明白かつ端的に記されていて、この歌詞の言わんとするところを理解することにより、ご降誕の意義が力強く、感動と臨場感を以て迫ってきます。

この聖歌は、日本では「さやかに星はきらめき」という題でプロテスタントの讃美歌集に加えられていますが、一般的には英語の自由訳「オー・ホーリーナイト」のほうが良く知られ、親しまれている感じです。英語の歌詞でも朗々と歌われるとき、それなりに感動が湧きますが、どうしても原語にはかないません。そのフランス語の歌詞を以下に訳してみます。日本語版や英語版には出てこない表現がいくつかあります。

1.
クリスチャンたちよ、
聖なる夜中、それは神の子が
原罪を拭い去り、神の怒りを鎮めるために来られる
厳かな時である。
世界は、救い主が来られるこの夜
希望に震えている。
(繰り返し)
人々よ、ひざまずけ、救いの時を待て
降誕の夜!降誕の夜!ここに救い主来られたり。

2.
救い主はすべての足かせを打ち砕かれた。
地には自由がもたらされ、天は開かれた。
救い主は、今まで奴隷に過ぎなかった者を
兄弟として接して下さる!
愛は、鉄の鎖で繋がれていた者を結ぶ。
救い主に誰が私たちの感謝を伝えるのか
救い主は、私たち全てのために生まれ、苦しみ、死なれた。
(繰り返し)
人々よ、立て!あなたたちの救いを賛美して歌え
降誕の夜!降誕の夜!救い主を称えて歌おう。

1番では、罪の許しをもたらす救い主が来られるのを待ちわびる人々の 期待と希望が歌われます。出だしの「クリスチャンたちよ、聖なる真夜中」に相当する原詩がミヌイ・クレテインMinuit, Chretiensですので、これが歌の題名のようになって親しまれています。

2番では、ついに来られた救い主が、人類に罪からの解放と自由をもたらされたことに対する、人びとの堰を切ったような、感謝と賛美の声を挙げる様が高らかに歌われます。「人々よ立て」のところには、聴きながら思わず姿勢を正さなければならないような荘重さが満ちています。

歌の出だしが「クリスチャンたちよ」となっているので、呼びかけられる先が 限定されているようにも受け止められますが、続く歌詞の中に「私たち」「あなた方」「人々よ」などの呼びかけがあり、また2番には、「私たち全てのために生まれ…….」などとなっているので、この聖歌は、全人類に宛てたものと解釈出来るでしょう。

英訳のOh Holy Nightには、“stars are brightly shining”(星は、明るく輝き)、 また日本語は「さやかに星はきらめき」で、いずれも星の輝きが歌われますが、 原語にはそのような描写はありません。それでも原詩には、罪から解放して下さる救い主の到来に対する人々の期待と喜び、神への感謝と賛美が力強く歌われていて、作曲以来170年近く経った今でも、ご降誕に思いをはせるには、ふさわしい聖歌としてカトリック教会のみならず、世界各国のキリスト教他宗派の教会でも降誕祭に合わせて広く歌われています。

この聖歌は歌唱の技巧が必要とされるため、なかなか皆でそろって歌うことは難しいようです。しかし日本でも欧米でも、多くの教会で、降誕祭のごミサの冒頭やご聖体拝領時にソロで歌われます。日本のカトリック教会では1954年12月24日、 横浜山手の聖堂における深夜ミサ(当時深夜ミサは、文字通り真夜中に始まりました)においてテノールのソロで英語で歌われたのが、戦後では初めて だった、と言われております。

この聖歌は、フランスで1847年に作曲されました。作曲家は、バレエ音楽 「ジゼル」などで知られるアダン(1803 – 1856)という人です。作詞は、 南フランスのワイン商人だったプラシド・カポー(1808 – 1877) のものです。 作曲者アダンの妻の友人だった歌手エミリー・ロウリーが村の教会で夜中の ミサで初めて歌いました。(1847年12月24日)以来この歌はフランスでは、ご降誕と同義語となるくらい親しまれ、のちに世界各地へと広まって行き ました。

この聖歌の歌詞を読み返し、その意味を理解することによって、サンタや となかいの風物詩だけではなく、クリスマスの中心にあられるのがイエスであるという、ご降誕の意義が感動とともに厳粛に迫ってくるのではないでしょうか。

関連事項:
日本語版の「さやかに星はきらめき」の訳詞は、由木康によるもので、彼は 非常に有名なクリスマス讃美歌「きよしこの夜」の訳詞や、パスカルの「パンセ」の日本語訳者として知られています。なお「きよしこの夜」の原詩はドイツ語の”Stille Nacht, Heilinge Nacht”,日本でも良く知られている英訳は”Silent Night, Holly Night”ですが、日本のカトリック教会では、この讃美歌は別訳の カトリック聖歌111番、「静けき真夜中」の歌詞で歌わています。

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