主と共にあることの喜びを…

主任司祭 鵜飼好一

いよいよ9月。夏から秋へと季節が移っていきます。
皆さんの夏休みはいかがでしたか?コロナの感染拡大がおさまらない中、ニュースでは沢山の人たちが旅行や観光に出かけ、昨年とは違った夏休みの様子が報じられていました。どちらかと言えばわたしは出不精なので、教会に籠もっている毎日でした。藤が丘教会での活動もなく、事務所も閉じられ、ミサ以外はほとんど人も来ませんでした。

子どもたちは夏休みが終わり、学校も始まっているようです。子どもたちはきっと元気に学校生活に戻っていくのでしょう。しかし、生活のリズムが変ると、慣れるまでしばらく時間がかかるでしょう。規則的なリズムの中で毎日が過ぎていくのでしょう。休み中はそういったリズムに縛られない自由さが、ある意味で貴重な経験を生んで、子どもたちの成長にも繋がっていくのかと思います。

これからの教会活動を考えるとき、教会学校が長い間、開かれていないことが気がかりです。教会の将来は子どもたちにかかっています。教会活動を再開するにあたって、まず子どもたちの居場所を教会の中に設けたいと思うのですが、時間がかかりそうです。子どもたちが嫌々ながらではなく、来たくなるような場を設けることができれば良いのですが…。

様々な勉強会もできるだけ早く再開したいのですが、教会としては更に9月半ばまで活動を自粛することになりました。特に気になるのは、求道者のことです。主との出会いを求めている人々にいつまでも応えずにいて良いものでしょうか。さらに、クリストフォロ会の方々が奉仕してくださっている高齢者の方々のことも心配です。昨年から今年にかけて帰天される方が増えています。高齢者の方々は孤独な状態に陥ってしまいがちです。人間的な触れ合いは特に高齢者の方々には必要ではないでしょうか。熱心な信徒にとって秘跡はとても大切です。神との交わり、主における兄弟の交わりは信仰生活の土台と言えるでしょう。

子どもたちは仲間を求め、高齢者の方々は話し相手を求めているのではないでしょうか。よい友達は一生の宝です。心を和ませる会話は生きている喜びを膨らませます。主と共にあることの喜びを、兄弟の交わりのうちに、共に感じられる教会活動を考えていきましょう。

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

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