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2020年10月      

よき便り    

神さまが招く人

 

今年10月の年間第28主日ミサの福音書では、イエスが祭司長や民の長老たちに対し、神さまに招かれる人についてのたとえを話しています。

 

ある王は王子のために婚宴を催します。婚宴に招いた人々を呼んだが来ようとしなかったので、さらに婚宴に来るよう呼び掛けたが、人々は無視し、それどころか使いの家来を殺してしまいます。そこで、王は人殺しどもを滅したうえ、代わりに町の大通りで見かけた者を誰でも呼び寄せて婚宴の席を満たしたというたとえです。このたとえには、後に続く話があります。王が客を見ようと入ると、婚礼の礼服を来ていない者がいたので、縛り上げて外に放り出したというのです。

 

王として描かれる神さまは、婚宴と呼ぶ天の国に招いています。呼びかけに応えない人は「ふさわしくない」とされてしまいました。神さまが最初に呼び寄せたのは、わたしたちが婚礼に招く人たちと同じように、天の国にふさわしいと思われる身近な人たちだったのでしょう。それは、神さまの教えを守る人、教えを伝えていく人でした。イエスがたとえを話している人たちこそが、最初に神さまが招いた人たちだったのです。

 

しかし、その人たちは婚宴には出かけませんでした。「人々は無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった」のでした。普通であれば、婚宴を諦めてしまうところですが、神さまは、別の人々のために開くことにします。代わりに呼び寄せたのは、町の人たちです。「見かけた人は善人も悪人も皆集めてきた」と書かれているように、神さまの教えを知る人も知らない人も、どんな立場の人も、分け隔てなく天の国に招いたのです。

 

そんな婚宴の席で、王が側近の者たちに言って、縛りあげて放り出された「一人」がいました。「婚礼の礼服を着ていない者」と表現されていますが、そもそも町で見かけて集められた人がわざわざ礼服に着替えて出かけていたとは思えません。それでは、婚礼の礼服とは何を意味しているのでしょうか。

 

最初にふさわしくないとされた人を思い出してみましょう。神さまの呼びかけには応えることなく、自分の都合で過ごしていた人たちでした。本当に神さまの助けを必要としていた町の人が招かれた婚宴の席に、呼びかけに応えない人の存在は不要だったのではないでしょうか。

 

それでも王は、見つけてすぐに放り出すことはせずに「友よ、どうして礼服を着ないでここに入ってきたのか」と問いかけています。自分の都合で生きるのではなく、本当に神さまに立ち返って生きようとしているのかを確かめています。「友よ」という呼びかけにも、立ち返るならば、分け隔てなく天の国に招こうとする神さまのいつくしみが溢れています。

 

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

 

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