交わりとビジョンの共有

主任司祭 鵜飼 好一

コロナの感染についてニュースではあまり扱われなくなったようです。かわって最近は連続強盗事件が主な話題になっています。携帯電話やメールなどを使った犯罪で、今まで一般人が思いもしなかった新たな犯罪が横行しているようです。経済的に不安定な時代が背景にあるでしょう。戦争やコロナの影響で様々な不安要素が拡大しています。最近では過去最大級の寒波による大雪の被害や物価高が日本社会をゆさぶっています。

しかし、漸くいろいろな活動ができる雰囲気になってきました。コロナ禍のもとで思うようにならなかったもどかしさが少しだけ薄らいで、希望が湧いてきました。教会は高齢者の多いことを考えればまだまだ慎重に進めていかなければならないでしょうが、何もしないでいるのでは生きていると言えないのではないでしょうか。

大雪については、関東地方はそれほどでもありませんが、日本全国のニュースでは記録的という言葉が耳につきます。電車に閉じ込められたり、車が動けなくなったり、大変な思いをした人たちがたくさんいるようです。何にしても普段の日常的な範囲を超えると、たちまち思わぬ被害をこうむることになります。しかし、このような異常ともいえる様々な現象が、日本だけでなく、よその国々でも起きていることが伝えられています。突き詰めていくと気候温暖化という言葉に行き着くようですが、世界中が努力して何とかしなければと頑張っているはずですが、先が見えません。

人間の特別な才能のひとつは、先のことを見通してそれに対処することができる能力です。将来を見越して準備することです。教会の活動についても将来のビジョンを持つことは大切なことでしょう。そのためには過去、現在、未来を見る目を養う必要があるでしょう。

教会においては、将来のビジョンを共有することができるかどうかが問われます。共有するためには交わりが求められます。そうであれば、交わりの場を充実させることが、わたしたちにとってより良い将来を築いていく第一歩ということもできるのではないでしょうか。

交わりを通してお互いを知ることができれば幸いです。開かれた心で互いに尊敬を持って、また信頼しながら助け合って行きましょう。
キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

ボタンを押すとSNSのフォローができます