10月巻頭言『10月を迎えて』

主任司祭 鵜飼好一

ようやく秋めいてきました。未だに暑さが身に染みる日々がありますが、朝晩の涼しさや道路沿いの木々の変化が少しずつ目に付くようになりました。秋と言うと、わたしは真っ先に黄色く色づいたイチョウの葉と銀杏を思い浮かべます。神学校にいた時、ザビエル祭の準備のために銀杏拾いをしたことと、銀杏の皮を取り除け、その実を取り出す作業に邁進していました。いまではたいへん懐かしく思います。

 先日、藤が丘駅から教会に向かって歩いていると、突然銀杏が一つ落ちてきました。イチョウの木の葉は全然色づいておらず、実もたくさん落ちているわけではありませんでした。その時初めて今年の秋を感じました。

藤が丘教会にはじめて赴任した一年目に9月の初めからほぼ半年間、毎日のウオーキングを始めたのですが、それも随分昔のように今は感じています。コロナも一段落したようだったので、昨年一次途切れていたウオーキングを6月ごろから再開しましたが、9月の下旬ごろ突然蜂窩織炎を発症して一週間昭和医大病院に入院しました。そのためせっかく再開したウオーキングも途切れてしまい今日に至っています。

 皆さんにお知らせいたしましたが、今年は8月に満75歳の誕生日を迎え定年を迎えました。司教様から改めて小教区管理者として藤が丘教会に任命されましたが、仕事の内容は変わりません。しかし、やはり体が弱ってきていると実感しています。今年も9月に入ってから足が痛くなって歩くことも難儀いたしましたが、今は足の痛みはなくなりました。

 それで、決断したことは、月曜日を決まった休みの日にするということです。今までは決まった休みなく教会の仕事をしていました。幼稚園に関わっていた時はなおさらでした。しかし、このままではいけないと思い、近くにいる人々の強い勧めもあって決めさせていただきました。

 年をとるということを実感しつつある今日この頃ですが、現実に即して今までのやり方を見直し、先に進んでいきたいと思います。皆さんにはご迷惑をかけることが多くなるかもしれませんがこれからも共に歩んでいくことができますように願っています。どうぞよろしく。

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