秋を感じて
主任司祭 鵜飼好一
最近は朝晩が涼しく感じられます。9月にはいくつもの台風が発生し、風雨による被害が日本全国に広がっていますが、収穫の時期を迎えた作物の被害を受けた人々の無念さは計り知れません。自然災害は人間の弱さを暴露するような形で訪れます。それにしても、「今までにない」雨や、風による被害が告げられ、大変脅威を感じます。地球全体が病んでいるような様相を呈しています。「被造物を大切に」と呼びかけている教皇様のメッセージを想います。
しかし、スーパーに買い物に行くと沢山のおいしそうな果物が並べられています。果物以外でも海の幸、山の幸、様々な品物に目を奪われます。秋を感じます。朝晩のウオーキングは涼しくなって気持ちがいいです。最近は日照時間が随分短くなってきていると思います。おいしそうな食べ物には食欲を大いにそそられますが、わたしは最近また体重が気になり始めています。ウオーキングも昨年と違って思うようにできずにいる現状です。天候や様々な誘惑に妨げられ、沢山時間があるにもかかわらず時間の調整ができずにいます。これではいけないと自分に言い聞かせながら毎日過ごしています。教会の事務的な仕事など、他にもしなければならないことは沢山あるのですが、前にすすみません。最近は少し焦っています。
思い切り秋を感じて見るのが良いのかもしれません。外に出ることが少なくなるにつれて空回りが始まるような気がします。毎日のスケジュールをきちんと決めてやりたいのですが、うまくいきません。体調は特に悪いわけでもないのですが…。気力が今ひとつ乗らないのが現状です。
コロナで活動が中止になって、その影響とも言えるでしょう。いつまでもこんな調子ではいけないと思うのですが…。しなければならないことが明確にあって、そのために準備することが必要と感じています。
季節ごとの味わいを堪能することは、四季が比較的はっきりとしている日本の嬉しいことの一つです。食べ物だけでなく、これからは紅葉など自然の美しさに触れる機会もあります。コロナに振り回され続けていますが、神の造られた自然の美しさ、豊かさに触れ、主を賛美することも、私たちキリスト者の務めでしょう。
今は秋を感じ、秋のすばらしさを見つけることができますように…。被造物の中に神の存在を見いだす目を持つことができますように…。私たちが天地の創造主であられる主がいつも共におられること、主の現存を感じて日々歩んでいくことができますように祈ります。
キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。