5月巻頭言『聖母月に寄せて』

主任司祭 鵜飼好一

5月になりました。5月は聖母月です。聖母マリアさまとともに、主の救いのみ業を賛美しましょう。復活節も終わりに近づいて来ました。主の昇天、聖霊降臨、三位一体など大きな祭日が続きます。キリストの聖体の主日も6月の初めにあります。教会では初聖体が予定されています。

聖母は主の救いのみ業の第一の協力者です。聖母の協力によって、主の救いのみ業は、美しく、力強く、わたしたちの心に響くようになりました。聖母はわたしたちを救い主へと導いてくださいます。聖母は救い主の母となり、わたしたち神の子らの母となりました。教会の母であるマリアさまは、いつも愛の眼差しでわたしたちを包み、力づけ、主の御前でわたしたちのために取りなしてくださいます。聖母に思いを馳せ、救いの神秘に豊かに与ることができるように恵みを祈りましょう。

五月晴れと言うことばを聞くと、爽やかな風と、翠の木々を連想します。一年のうちで気持ちの良い季節をイメージします。しかし、今年はどうなるのでしょうか。最近は雨の日が多く、湿気があり、晴れた日には温度も高く、あまり爽やかでもありません。4月は桜の季節ですが、あっという間に過ぎていきました。5月はゴールデンウイークという連続した休みで始まり、ウキウキとした気分になります。なんと言っても、普段あまりないまとまった休暇と新たな出会いと交わりの中で、わたしたちの信仰も深めることができれば良いですね。

自然の豊かさに触れる良い季節です。いのちあふれる自然の中で、造り主である主と出会い、賛美をささげましょう。わたしたちは復活節の間、いのちについて思いめぐらしました。良い牧者である主は、わたしたちを「より豊かないのちに与らせる」ために来たとおっしゃいました。自然のいのちの中に既に神のいのちが芽生え、成長しています。聖母の取り次ぎによって、新しいいのちの神秘を味わい、このいのちに満たされますように。

聖霊の息吹でわたしたちのこころを新たにしてくださいますように。聖母のように聖霊の照らしと導きによって歩み、主の平和と喜びに満たされて日々歩むことができるよう神の恵みと祝福を祈りましょう。

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