聖霊の息吹を受けて

カトリック藤が丘教会・主任司祭

今年は6月5日に聖霊降臨の主日を迎えます。そして6月12日の日曜日、三位一体の主日に藤が丘教会で堅信式が行われます。堅信式は聖霊の豊かな恵みを教会にもたらします。復活節の間、初代教会の発展の過程を伝える使徒言行録が、日曜日はもちろん毎日のミサの朗読で読まれてきました。そこには聖霊の力強い働きが告げられています。

聖霊降臨の恵みを秘跡によってもたらす堅信式は本人にとっても、教会にとっても本当に感謝すべき恵みです。初代教会の信徒のように神の力強い働きを私たち一人ひとりが深く味わうことができれば幸いです。

聖霊降臨の後、使徒たちは力強く福音宣教を始めました。私たちの教会もこれから新たな気持ちで活動を始め、教会の使命を果たすために力を合わせていきましょう。聖霊の照らしによって、主が今も生きておられ、いつも私たちと共にいてくださることを私たちが心から確信することができますように…。

使徒たちは自分たちが主の復活の証人であると常に語っています。私たちもまた主の復活の証人とならなければなりません。信仰のうちに歩む私たちはキリストに結ばれています。今も生きておられ、神の右の座についておられる主はご自分の体である私たちを通して今もこの世に恵みを与えてくださるのです。

福音宣教はイエスさまが神の御独り子でありキリストであること、主がもたらされた罪の赦しと、主のいのちに預かる喜びの便りを告げることです。福音宣教は神のわざです。主ご自身がご自分に結ばれている信徒一人ひとりを通して今もこの世に働きかけこの世に恵みをもたらし続けています。父と子の霊である聖霊はわたしたちに主と同じ愛の心で天の父の御心を行うためわたしたちの心を照らし、導き、力を与えてくださいます。

最後の晩餐の時、愛のおきてと聖霊の派遣を約束されたイエスさまは、「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたが私の弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13:35)と言われました。私たちは互いを主における兄弟、姉妹として、尊敬と愛をもって共に歩んで行きましょう。

「神は愛である」と証しするために主はすべてのことをなさいました。神のみ旨は愛に生きることであり、神の愛をほめたたえることです。私たちがいつも主の愛のうちにとどまり、愛に生き、神の愛を告げる者となれますように…。

キリストの教会は社会に開かれた共同体です。より多くの人々がわたしたちのカトリック藤が丘教会の扉をたたかれることをお待ちしております。興味を持たれた方は是非日曜日のミサにいらして下さい。

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