9月巻頭言『9月を迎えて』

主任司祭 鵜飼好一

9月になりました。しかし、まだまだ暑い夏が続いています。今年の暑さは今までにない暑さで、今でもテレビの天気予報では熱中症に警戒するように呼びかけ続けています。9月は秋の始まりをイメージしますが、まだまだ秋の気配は訪れていません。この暑さが早く収まり、いつものように秋の様々な楽しみを味わうことができるよう誰もが待ち望んでいるのではないでしょうか。

 暑さのせいで8月中はほとんど教会の外に出かけることはありませんでした。毎日の食料の買い出しに、日が落ちてから出かけるくらいで、わずか30分程の時間でした。8月中は教会の保護の聖人であるヴィアンネ司祭の祝日や聖母被昇天、ボアソノ神父様の追悼ミサ等がありましたが、そのほか月末に2人の方の葬儀がありました。あまり特別なことはありませんでしたが、わたしが75歳の誕生日を迎えましたので、定年となり、司教様から藤が丘教会の小教区管理者としての新たな辞令をいただき、これまでと同じように藤が丘教会で司祭としてのお勤めすることになりました。

 季節の変わり目とともに、毎日の生活のリズムもかわります。子どもたちは夏休みを終えて新学期が始まり、新たな学習に取り組み始めました。9月になって教会の勉強会も再開されます。新たな気持ちで取り組みたいと思いますが、なかなか気持ちを切り替えることが難しいと感じています。これも、暑さのせいでしょう。でも、これからは少しずつでも先に進んでいけるように頑張りたいと思います。

 定年を迎えるに当たっていろいろなことを考えさせられました。ヨゼフ会の要望もあって、過去の出来事を写真を基にたくさん思い起こし反省しました。過去、現在、未来は分かちがたく結ばれています。しかし、常により良い未来に向かって歩み続けることが大切です。それで、個人的には、新たな目標を明確に持ち、これからしなければならないことを見極めていけたらいいと思っています。

 人生において最大の恵みは主イエスとの出会いです。多くの人々との出会いは主イエスとの出会いをさらに深い堅固なものとしてくださいました。これからも、主と共に、また主における兄弟姉妹となった人々と共に歩んでいく喜びを分かち合いながら歩んでいくことができるように願っています。

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