11月巻頭言 『11月、死者の月を迎えて』
主任司祭 鵜飼好一
やっと秋めいてきました。10月の中旬に軽井沢の宣教クララ会で横浜教区司祭の黙想会がありました。今ひとつ紅葉は進んでいない感じでした。それでも、毎日良いお天気だったので散歩して楽しむことができました。これからは横浜でもだんだん紅葉を楽しむことができる季節がきています。
11月のはじめは結構忙しく、慌ただしい毎日です。教会では天上の教会に思いを馳せます。毎年のように、諸聖人の祝日から始まり、死者の日の祈り、墓参などが続きます。七五三のお祝いもありますが、教会での祝福は毎年あまり数が多くありません。梅ヶ丘の天使幼稚園の七五三もあります。11月は死者の月などと呼ばれていますが、教会の典礼における一年最後の月です。良い締め括りができれば幸いです。
それで、待降節を迎えることになるのですが、新しい出発です。クリスマスと新年を迎えることになります。年末はなんと言っても一年の締め括りで、日本中が慌ただしくみんな駆け回っているような状況になるでしょう。一年間の反省や、新しい一年を迎える抱負を抱き、気持ちを切り替えます。
わたしたちキリスト者は神である主と共に常に歩んでいます。主に対し、感謝と賛美とともに必要な恵みを求めましょう。個人的にも、教会としても少しでも成長できれば大変嬉しく思います。どんなときにも神さまに対する信頼の心を失わないように願っています。みんながキリストのうちに一つになるように神さまの祝福を願います。
ミサの中で唱えることばをいつも忘れないようにしましょう。「キリストによって、キリストと共に、キリストのうちに…」。すべてのことで、主を褒め讃えましょう。わたしたちキリスト者の召命は主を褒め讃えることです。信仰によってキリストに結ばれ、キリストに倣い、愛の内に歩むことは神への賛美となります。神の恵みと祝福のうちに喜びに満たされて歩んでいきましょう。