12月巻頭言『主のご降誕の喜びにあずかるために』

主任司祭 鵜飼好一

今年は12月3日(日)から待降節が始まります。教会の暦では、早くもまた新しい一年が始まるのです。そして、4週間後には私たちは喜びに満ちた主のご降誕のお祝いの日を迎えます。

主のご降誕の日に天使は羊飼いに告げました。「今わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、お前たちのために救い主がお生まれになった。・・・」

待降節はご降誕祭を迎える準備の期間です。この季節には、救い主を待ち望む旧約時代の人々の思いとキリストの再臨を待ち望む私たちの思いを重ね合わせます。そして、キリストによってもたらされた救いの恵みを心から感謝しながら、主によってもたらされた救いの恵みが世界中に満ち満ちるようにと祈ります。神の国の完成を待ち望みながら、私たちも主のご降誕を祝う準備を致しましょう。

ご降誕祭を心から喜び迎えるためにどんな準備を致しましょうか。神様が求めておられるのは、神様の愛の呼びかけに応える真の愛と回心です。毎年繰り返し勧められることですが、毎日の祈り、日曜日のミサを大切にし、ゆるしの秘跡にあずかって心を清め、愛のわざに励みましょう。イエス様は、王であるキリストの主日の福音の中で、「この小さな者のひとりにしてくれたことは、私にしてくれたことである」と言われました。この言葉を心に留め、神と隣人に奉仕しましょう。

神の独り子イエス・キリストのご誕生が、真にわたしたちの世界の闇を照らす光りとなりますように!神様がわたしたちの心を開いてくださり、この光を受け入れることができますように!全世界がキリストの平和と喜びに満たされますように!
神のいつくしみに信頼し、神の国が御子の誕生を祝う人々のうちに拡がっていきますように祈ります。愛といつくしみに満ちている主のお姿によって、救いの恵と祝福が多くの方々の上にありますように!

ボタンを押すとSNSのフォローができます