2月巻頭言『四旬節に向けて』
主任司祭 鵜飼好一
早くも2月を迎えました。2月14日(水)は灰の水曜日です。3月31日の復活祭に向けての準備の季節、四旬節が始まります。降誕祭を迎え、新年を迎えたばかりというのに、もう四旬節が始まろうとしています。心の切り替えが思うようにいきません。
今年は、能登の大地震や羽田空港での事故など記憶に残る新年の始まりでした。被災地の方々のためわたしたちは何ができるでしょうか。少なくとも祈りと犠牲、支援のための募金などできることをする以外にありません。被災地の方々が一日も早く元気を取り戻せるように祈ります。
藤が丘教会では復活祭に何人かの方々が洗礼を受けることを希望しています。この方々の上に神の恵みと祝福が豊かにありますように。典礼は毎年のことですが、只繰り返しているだけではありません。教会の典礼の豊かさに多くの方々が与ることができますように、今年も一緒に復活祭に向けて良い準備をいたしましょう。
四旬節に入ってから、教会の年次報告会もありますが、今年は特に教会の組織について考えるよう、提案をしたいと思っています。信仰生活は教会活動と密接に結ばれていますが、コロナ禍の後、活動を活性化し、教会の本来の使命である福音宣教のためにわたしたちはいかにあるべきかを考えるきっかけになればと思います。
主が、受肉によって見えない神の見える姿をお示しくださった様に、わたしたち目に見える教会は主の福音を証しする存在と活動を目指していかねばなりません。皆さんのお知恵をどうぞお貸しくださるようお願いいたします。
主は言われました。
「2人、3人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」(マタイ18:20)
「互いに愛し合うならば、それによってあなた方が私の弟子であることを、皆が知るであろう。」(ヨハネ13:35)
神の救いのご計画は、主において一つになることです。わたしたちが主を賛美し、いつも感謝のうちに共に歩んでいくことができますように。