5月巻頭言『教皇フランシスコの逝去の報を受けて』

主任司祭 鵜飼好一

わたしは21日(月)の朝ミサの後、信徒の方から教皇様が帰天されたことを初めて聞かされ知りました。その後、テレビのニュースで報道されていないかとしばらくニュースを見ましたが、その日は何も知ることができませんでした。

その後、横浜教区の司教館からファックスでこの件に関する情報がもたらされました。カトリックの信徒にとって大変ショックな出来事ですが、既に88歳とご高齢で、普段から病気で苦しんでおられた教皇様がいつか主に召される日が来ることは誰もが予想していたことです。復活祭の日に、祝福を与えるために信徒の前に姿を現され、祝福をお与えになったと聞き、最後の最後まで与えられた教皇としての勤めを果たし続けられたその姿に誰もが感動したことでしょう。司牧者としてよき模範を示してくださった教皇様に感謝します。わたしも司祭職に与る者の一人として司祭として天命を全うできれば幸いと思います。

最近は日本でも今上映されている映画などの影響で一般の方々の関心がカトリック教会に向けられていると聞いています。そんなとき、また主のご復活をお祝いする一年で一番大きな喜びのこの季節にこのような出来事が起こったことは、神の救いのご計画の中でどのような意味があるのでしょうか…。フランシスコ教皇様の帰天された影響が全世界にどのような形で現れるのでしょうか…。しばらく時が必要です。新しい教皇様も選ばれることになります。

定年の年を迎えて、最近、時々過去の自分の人生やこれからの人生について考えています。今まで本当によい先輩や指導者に恵まれてきました。主に感謝します。洗礼を受ける前も、洗礼を受けてからも沢山の方々に指導され教えられて今日に至っています。そして、よい人生の終わりを迎えるためにこれから何を大切にしていけばいいのか…。まだしばらくはそんなことを考え続けながら、現在の毎日の生活を見直していきたいと思います。よき先達にならって…。

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